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2016年TFTパネルの現状及び見込み

2016年TFTパネルの現状及び見込み

【概要の説明】2016年、世界的なTFTパネルの不足状態が続いています。

2016年TFTパネルの現状及び見込み

【概要の説明】2016年、世界的なTFTパネルの不足状態が続いています。

2016年、世界的なTFTパネルの不足状態が続いています。第二四半期には、TFTパネル不足は更に深刻となり、特に中小型TFTの不足が顕著になっています。地震発生やTFT工場閉鎖などの影響が大きいと考えています。

 

この様な不足は、TFT業界で周期性に発生しています。2007年は台湾のTFTメーカにとって最良の年でした。しかし、2008年に金融危機が発生すると、多くのTFTメーカーが工場拡張を中止しました。TFT市場が縮小する中で、2012年には、中国内でTFT製造メーカーによる大量生産が始まりました。このため、TFTは過剰生産となりました。韓国や日本のTFTメーカーとの競争が激しく、サムソンも幾つかのLCD生産ラインの閉鎖に追い込まれました。(つい最近、サムソンがG7.0の生産ラインも閉鎖するとの情報があります。本当であればサムソンのTFTラインは、1ラインしか残らないことになります。)サムソン以外でも、今年の年頭、日本のJDIがG3.5及びG4.5のラインを閉鎖、2015年後半には、CPTがG4.0及びG4.5のラインを閉鎖し、G6.0のラインだけとなりました。

 

これら工場の閉鎖に加え、需要の増加が、TFT不足に拍車をかけています。調査会社(シグマインテル)の調査によると2016年中国製のスマートホン用TFTパネルの出荷量は、前年同期比で23.3%増加しました。需要と供給のアンバランス状態が顕著になっています。

 

業界の専門家によると、一旦閉鎖した工場の再稼働は困難で、各メーカーはOLEDに注力しているが、OLEDの生産ラインはまだ少なく、生産能力も低いため、市場の需要には到底追いつかず、特に中小型TFTの需要が旺盛であるため、TFT価格高騰の状況は少なくとも、2017年の第二四半期まで続くと見込んでいます。

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